ゆうゆう103号 2017年 8月12日発行
日ごろな一枚
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都電早稲田駅から神田川の方へ歩いていくと、川沿いに緑溢れる「肥後細川庭園」があります。この一帯は江戸時代
中期から旗本の邸地となり、幕末には肥後(熊本)54万石の細川家下屋敷となった場所。明治以降は細川家の邸宅と なり、戦後、公園として整備されました。 実はここ、7年前の『ゆうゆう』69号で「新江戸川公園」としてご紹介しています。その後改修が行われ、今年3月18
日、装いも新たに「肥後細川庭園」となりました。一体何が変わったんだろう? ということで、さっそく散策してきまし た。 ![]() ![]() 到着するとまず目に入るのが、新しくなった入り口の看板。渋くて純和風な雰囲気が漂います。園内に入れば以前同
様、庭園の大部分を占める立派な池が広がっています。ただし、7年前よりずいぶんと洗練されているような? 池の 脇には、こちらも以前からあった趣のある建物が見え、明らかに7年前より立派な姿になっていました。近づいてみる と、「松聲閣(しょうせいかく)」と書かれた看板が掲げられています。松聲閣はもともと細川家の学問所として使用され ていたそうで、大正時代に改修が行われたレトロな木造建築。一時期は細川家の住まいとしても使用されており、細川 家第18代当主である細川護煕氏(元首相)も幼少期を過ごしたのだとか。現在の建物は、歴史性を活かした保存・修 復や耐震工事など、大がかりな改修を終えた姿とのこと。ちなみに、庭園入り口と松聲閣の看板は、細川護煕氏による ものだそうです。 ![]() 松聲閣の1階は、地域住民向けの集会室と来園者向けの休憩室になっています。建物入り口にはスロープがあり、
車いすでも利用可能。多目的トイレも設置されています。休憩室は和室で畳敷きですが、スタッフの方に声を掛ければ 車いすのまま入室できるとのこと。500円で抹茶と和菓子をいただけるそうで、この日も庭園を眺めながらお茶を楽し む姿が見られました。 2階は展望室になっており、エレベーターでも上がることができます。小さなエレベーターのため、車いすのサイズによ
っては難しいかもしれません。取材班は無事に乗ることができたので、さっそく2階へ上がってみます。しかし、部屋は 全て畳敷き。そりゃそうかとそれ以上車いすで進むのを諦めたところ、スタッフの方がビニールシートを持って現れまし た。「良い眺めですから」と勧められ、恐縮しながらもシートを敷いて座敷を進み、窓際へ。すると、窓の外には風情あ る緑豊かな景色が広がっていました。木々に囲まれ、手入れの行き届いた大きな池や灯籠が真っ青な空の下に映え て、なんとも贅沢な気分になります。この庭園は、目白台台地が神田川に落ち込む地形を巧みに活かしており、池の背 後にそびえる台地はまるで山のように見えます。説明していただいたスタッフの方によれば、明治期の庭園の姿をほぼ 留めているとのこと。青々と茂った木々は秋になれば見事に紅葉し、11月下旬からはライトアップもされるそうです。ま た、カワセミやトンボ、蝶々なども多く見られるとのこと。「都会の真ん中にありながら、トンボの種類が多いと思います よ」と仰っていました。 窓からの景色を楽しんだ後は、いよいよ庭園の中を歩いてみることに。この日は、気温30度を超える真夏日。太陽
がジリジリと照りつけて、外を歩くのは正直キツいなと思いつつも、覚悟を決めて歩き始めました。ここは池泉回遊式庭 園で、池の周りをぐるりと歩いて鑑賞することができます。7年前は石畳のでこぼこ道に苦労しながら車いすで進みまし たが、改修工事でずいぶんと歩きやすくなっていました。しかしそれ以上に素晴らしかったのは、あまり暑さを感じなか ったこと!多くの木々や水辺のそばだからでしょうか、時折風が吹き抜けると、少し涼しく感じるほどです。連日続く真 夏日に参っていた矢先、思いがけずに涼が取れ、清々しい気分で散策することができました。 庭園は、四季折々の花を楽しむこともできます。特に注目したいのは、「肥後六花」と呼ばれる熊本独特の六つの
花。江戸時代から品種改良が重ねられ、門外不出の花として現在に伝えられているそうです。肥後細川庭園では、六 つのうち四つの花(肥後椿、肥後芍薬、肥後花菖蒲、肥後山茶花)を見ることができます。取材日は肥後花菖蒲の盛り が終わった頃で、残念ながら池の縁に僅かに見かける程度でした。しかし、アメンボが水の上を滑っていたりどこからと もなくトンボがやって来たりと、花や木や虫たちがすぐそばに感じられます。池の周り全てを車いすで進めるわけではあ りませんが、庭園の景色を楽しみながらのんびりと歩くことができました。 ![]() ![]() 細川家の敷地はかつて、庭園の北側一帯に広がっていたそうです。そのため庭園近くには、細川家に伝わる歴史資
料や美術品を収蔵する「永青文庫」、旧細川邸宅「和敬塾本館」といったゆかりの建物が集まっています。庭園の池に は、和敬塾の敷地から湧き出た水が注ぎ込んでいるとのこと。一帯が細川家の敷地だった頃を偲ばせます。 江戸時代から続き、今も大切に景観が守られている肥後細川庭園。四季折々の自然を気軽に楽しめる、ちょっと粋
な場所でした。 ![]()
4月
・運動会練習会1回
・お花見
・平成28年度新宿区障害者福祉活動事業助成金報告書提出(機関紙)
・平成28年度地域福祉振興事業助成金実績報告書提出(工房)
・平成29年度新宿区障害者福祉活動事業助成金申請書提出(機関紙)
・新宿区障害者団体定期懇談会出席
・平成29年度福祉・介護職員処遇改善加算届出書提出(障害)
・平成29年度介護職員処遇改善加算関係届出書提出(介護保険)
5月
・運動会練習会1回
・新宿区手をつなぐ親の会学習会「成人期の自己決定支援とは」参加
・新宿区社会福祉協議会地域ささえあい活動助成金申請書提出(運動会)
6月
・ケアスタッフ勉強会 「車いす介助」「排泄介助」開催
・新宿区障害者団体連絡協議会2017年度総会及び(社福)新宿区障害者福祉協会合同報告会出席
・2017年度通常総会開催
2016年度事業報告
ケア事業部門については、利用者のニーズや生活状況に応じて、介護保険法による訪問介護、訪問介護相当サー
ビス、総合支援法による障害福祉サービス、制度外の介助サービスを行っています。年齢や生活状況の変化により利 用できる制度が変わっても、切れ目のない連続した支援体制を取れるよう取り組んでいます。一方、安定したケアの提 供・質の向上を目指し、職員及びケアスタッフの確保ならびに育成に向けて努力していますが、人員不足の問題は一 層大きくなっており、財政的基盤が脆弱な中、利用者の要望に十分応えられていない現状は継続しています。 工房部門については、ケア事業部門や企画運営事業部門との連携を通じてニーズが掘り起こされ、一人一人に合わ
せた丁寧なものづくりに取り組んでいます。3Dプリンタを活用した製作物も徐々に増え、活動に広がりがもたらされて います。さらに、工房での製作物等の成果は冊子やホームページ等を通じて情報発信され、広く地域に還元できるよう にしています。 また、今年度は新宿区社会福祉協議会の助成を受け、牽引式車いす補助装置を導入しました。車いすの前輪を浮
かせて引くことができるため、災害など緊急時の移動に適しています。災害時には更にハンデが大きくなる利用者の 方々にとって、安心できる日々の暮らしに繋がるものは何か、引き続き検討し備えていきたいと考えています。 2016年度は機関紙「生活交差点ゆうゆう」の発行が100号に達し、「ケアセンターと私」の特集記事は、これまでた
くさんの方々に支えられ歩んできたことを再認識させてくれるものとなりました。 当センターの抱える課題は山積しています。しかし、利用者の高齢化、及び家族の高齢化によるニーズの変化も生じ
てきている現在、センターの役割や理念を再度確認しつつ、当事者団体であることやきめ細やかな柔軟な対応ができ るという当センターの特性や強みを活かし、活動を展開していきたいと考えています。 【事業内容について】
●介護保険事業(居宅介護支援/訪問介護/訪問介護相当サービス)
●障害福祉サービス事業(重度訪問介護/居宅介護/移動支援)
●介助サービス提供事業(自費)
●障害者・高齢者の生活環境整備を行う工房(いたずら工房ピノキオ)
・製作活動(2017年度活動報告冊子参照)
・3Dプリンタの活用
●その他イベントや研修会の開催(企画運営事業)
・障害者と地域の人々がともに参加する運動会及びその準備会の実施 2016年7月〜11月
・地域スポーツ・文化事業「車いすをつかってあそぼう!」の実施 2017年2月
・介助技術講習会等の実施 2016年6月〜8月
・新宿区立あゆみの家の見学 2016年8月
・ジャパンDIYホームセンターショウの見学 2016年8月
・ケアスタッフ研修合宿 2016年7月
・国際福祉機器展の見学 2016年10月
・ケアスタッフチームミーティングの開催
●機関紙発行等の広報事業
・機関紙「生活交差点ゆうゆう」年4回発行
・メールマガジン隔週月曜日発行→ケアスタッフチームが担当
・ホームページの管理
・NPO、ボランティアサイトへの登録
2017年度事業計画
ケア事業部門では、制度内・制度外のサービスを問わず安定したケアの提供と質の向上が図れるよう努めていきた
いと考えています。障害福祉サービスから介護保険制度利用へ移行する利用者、昨年度から新宿区の事業となった 介護予防・日常生活支援総合事業の対象となる利用者、施設入所後に制度外のケアを必要とする利用者など、各自 様々なニーズがあり、これらに柔軟に対応していけるよう体制づくりを進めていきます。 当センターの各事業が相互に連携することで、より良い作用を生み出していくことを目指します。また、地域の各関係
機関とのネットワークづくりに向けて取り組み、その成果を活動に反映させていきます。 職員及びケアスタッフの安定した労働環境を整備していくため、介護報酬の加算申請等をはじめ事業収入の確保、
各助成金の申請や寄付金の要請等を行っていきます。ケアスタッフの不足はますます顕著となっており、人の確保は 重要かつ緊急の課題となっています。信頼の得られる組織であることを目指し、SNSの利用などインターネットの有効 な活用についての検討を行いながら、広く当センターの活動成果を情報発信していく必要があると考えています。多様 な人が多様なかたちで当センターの活動に関われるよう、企画運営事業の内容や情報発信、広報活動の在り方等、 更なる検討を重ねていきます。 安定した運営を行うための基盤整備に向けて課題は山積していますが、2016年度の成果を足がかりに、新宿とい
う地域に根ざした活動を展開していきたいと考えています。 【事業内容について】
●介護保険事業
・居宅介護支援/訪問介護/訪問介護相当サービス/生活援助サービス
●障害福祉サービス事業
・重度訪問介護/居宅介護/移動支援
●介助サービス提供事業(自費)
●障害者、高齢者の生活環境整備を行う工房(いたずら工房ピノキオ)
・3Dプリンタを活用したものづくりへの取り組み
●その他イベントや研修会の開催(企画運営事業)
2020年に東京オリンピック・パラリンピックが開催されることから、当センターが過去12年の運動会開催を通じて培
ってきた創意工夫を更に生かした活動に取り組んでいくことを目指します。小学生を対象にした事業についても、子ど も用車いすの確保に取り組み内容の充実化を図っていきます。 ・ともに参加する運動会及びその準備会の開催 2017年7月〜11月
・地域スポーツ・文化事業「車いすをつかってあそぼう!」の実施
・ケアスタッフ研修合宿
・施設見学や講演会等の研修会の開催
・その他イベントの開催
・ケアスタッフチームミーティングの開催
●機関紙発行等の広報事業
当センターの各事業で得られた活動成果を情報発信し、ネットワーク作りを推進していくツールとして活用していきま
す。 ・機関紙「生活交差点ゆうゆう」年4回程度発行
・メールマガジンの発行隔週1回程度→ケアスタッフチームが担当
・ホームページの管理
・NPO、ボランティアサイトへの登録
【2017年度役員体制】
理事長 畑山 正子
副理事長 阿部 浩
理事 刈谷 裕/草野 雅史
監事 杉森 知子
7月
・新宿区実地検査(居宅介護、重度訪問介護、移動支援)
・ケアスタッフ勉強会 「入浴介助」開催
・新宿区社会福祉協議会備品整備施設整備助成金申請書提出
・平成28年度福祉・介護職員処遇改善実績報告書提出(障害)
・平成28年度介護職員処遇改善実績報告書提出(介護保険)
いや〜暑いですねぇ! 太陽が出ようと出まいと湿度が高く、個人的には非常にキツイ夏です。
カラッとして太陽サンサンみたいな夏が来ないかなぁ〜。日本じゃムリかっ!!
湿度が高いのも一因なのでしょうか。列島各地では、大変な豪雨に見舞われ被害を受けた方々がたくさんいらっしゃい
ます。心よりお見舞い申し上げます。 まだまだしばらく蒸し暑い日が続きます。
皆さま、どうぞご自愛ください。 事務所一同
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