ゆうゆう80号 2012年 7月18日発行
日ごろな一枚
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1.東京〜宮城〜岩手
去る7月11日、東日本大震災によって被災した三陸海岸を訪れました。東京から車で約七時間、まずはじめに南三
陸町へ向かい、その後は気仙沼を経由して陸前高田までという道のりです。 未だ大津波の爪痕がはっきりと残る光景を前に、胸をしめつけられる思いでした。そこで亡くなった多くの人々に思い
を馳せ、供養をしてきました。 以下、同行した岩本悠さんによる報告です。
![]() ![]() ![]() 宮城県南三陸町の沿岸地域に着いたとき、なんとなくあれが防災対策庁舎なんだろう、と遠くから見てわかりました。
建物がほとんどなかったからです。 近づいてみると、中の赤い骨格が露わになって、細い鉄骨などは折れたり曲がったり。
庁舎の周辺は住宅地であったことが想像されるけれど、かつての面影はない状況でした。
津波が起きてから、1年と4ヶ月。まだ1年と4ヶ月か月しか経っていないのだなぁと、津波があった状況を彷彿とさせる
光景を見て思いました。 ここに津波が襲ってきたのだと思うと悲しくて、また庁舎から避難を呼びかける声が聞こえてきそうで、自分がとても
無力な気持ちになりました。 みんなでお花を手向けて、ここで被災して亡くなった方の冥福を祈りました。
![]() ![]() 陸前高田市にある「奇跡の一本松」にも足を運びました。
「奇跡の一本松」は、津波にさらされても倒れず生き残ったというたった一本の松の木です。
以前はそこに松林があったようですが、水溜りになってしまったその場所を見て、私には信じられませんでした。
こちらも辺りは瓦礫の山で、道は隆起したり海の水が浸食したりして途中で途切れ、今なお数台のショベルカーが土
地をならしていました。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 海岸線を車で走っていると、海沿いは土地や海が津波によってえぐられた状態のままで、山側の方を見ると潮にさら
されて枯れた木が何本も生えていました。 また、いたるところで震災がれきや使い物にならなくなった車が山積みにされているのを見かけました。
私は津波を受けた範囲が広すぎるのを改めて実感し、また元の穏やかな町の状態に戻るのに何十年かかるのだろ
うと思いました。 それでも、簡易の道や橋ができ、そこを行き交う車や船には新しい生活が流れていて、復興に向けて着実に歩んでい
ることが感じられました。 途中で「東北がんばっぺ」という掲示を見つけました。
なぜか私が少し勇気づけられました。
![]() ![]() ![]() ![]() この先時間が人々の心と破壊された土地を少しずつ癒してくれたらなぁ、と思います。震災を体験していない私が言う
のもとてもえらそうに思えますが。 それでも受け入れてくれるのであれば、私は少しでも力になりたいし、またこうしてこの土地を訪れたいです。
本当はこんなに悲しい出来事は忘れてしまいたいけれど、東北がまた元の活気ある姿に戻るまでは、大きな震災が
あったということを忘れず風化させず、必要とあらば一緒に頑張っていきたい、今回の旅で私はそう思いました。 岩本 悠
![]() 2.ケアセンターあれこれ
4月
・練習会2回
・平成23年度地域福祉振興事業助成金(工房)報告書提出
・平成23年度新宿区障害者福祉活動事業助成金報告書提出
・平成24年度新宿区障害者福祉活動事業助成金申請書提出
・平成24年度新宿区障害者団体懇談会出席
・ケアスタッフチームミーティング
5月
・練習会2回
・平成23年度介護職員処遇改善実績報告書(介護保険)提出
・平成24年度介護職員処遇改善加算届出書(介護保険)提出
・平成23年度福祉・介護職員処遇改善実績報告書(障害)提出
・平成24年度福祉・介護職員処遇改善加算届出書(障害)提出
・平成24年度新宿区社会福祉協議会地域ささえあい活動助成金申請書提出
6月
・練習会2回
・ケアスタッフ勉強会「車いす介助」
・ケアスタッフ勉強会「排泄介助」
・指定障害福祉サービス事業者指定更新申請書提出
・2012年度通常総会
【2011年度事業報告】
2009年度から開始された介護職員のための処遇改善助成金を昨年に続き受けることができ、主に常勤職員及び
長年勤務している非常勤職員を対象とした労働環境整備に取り組みました。 ケア事業部門については、介護保険と障害、制度外の介助サービスを継続して行っています。
工房部門については、ケア事業部門等との連携を通じてニーズが掘り起こされ、一人一人に合わせた丁寧なものづく
りに取り組んでいます。昨年度は新宿区社会福祉協議会の助成金により、新たに電動工具の購入を行いました。一方 で、早大理工学部の研究室有志との製作活動も継続されており、今後も多様な人が工房に関われるような広報活動 等も行っていきたいと考えています。 また、様々な立場の人が協力し合い活動を創っていく仕組み作りの一つとして、2008年度に立ち上げられたケアス
タッフチームは、試行錯誤を繰り返しつつ活動を続けています。創設時を知らないメンバーに替わっていく中で、チーム の役割と意義について伝え活動を継続していくための試みに取り組んでいるところです。 さらに、東日本大震災の経験を踏まえ、災害時・緊急時の対応についての検討を始めています。
安定した運営を行うための基盤整備に向けて課題は山積していますが、2011年度の成果を足がかりに、新宿とい
う地域に根ざした活動を展開していきたいと考えています。 《事業内容について》
●介護保険事業(居宅介護支援/訪問介護)
●障害福祉サービス事業(重度訪問介護/居宅介護/移動支援)
●介助サービス提供事業(自費)
●障害者・高齢者の生活環境整備を行う工房(いたずら工房ピノキオ)
・製作活動(2011年度活動報告冊子参照)
・早大理工学部藤江研究室有志との連携
●その他イベントや研修会の開催(企画運営事業)
・障害者と地域の人々がともに参加する運動会及びその準備会の実施
・地域スポーツ・文化事業「車いすをつかってあそぼう!」の実施
・ケアスタッフ研修合宿〜車いすに乗って一泊二日を過ごしてみる〜
・介助技術講習会等の実施
・新宿区立あゆみの家の見学
・特別支援学校の見学
・国際福祉機器展の見学
・ケアスタッフチームミーティングの開催
●機関紙発行等の広報事業
・機関紙「生活交差点ゆうゆう」年5回発行
・メールマガジン 隔週月曜日発行→ケアスタッフチームが担当
・ホームページの管理
【2012年度役員体制】
理 事 長 三澤 了
副理事長 畑山 正子
理 事 阿部 浩/刈谷 裕/草野 雅史
監 事 杉森 知子
7月
・練習会2回
・ケアスタッフ勉強会「入浴介助」
・ケアスタッフチームミーティング
・日本財団福祉車両申請書提出
![]() 3.ケアスタッフチーム便り 2012/07
ケアスタッフチーム活動報告
皆さん、こんにちは。今回はこの場をお借りしてケアスタッフチームの活動を簡単にご報告させていただきます。ケア
スタッフチームについては、これまで何度か機関紙に掲載されてきましたが、その活動の一つとして広報活動がありま す。具体的には、定期的に早稲田大学構内に「早大生ケアスタッフ募集!」のチラシを貼り、ケアスタッフの募集を行っ ています。そして、このチラシをきっかけにケアセンターに来てくれた早大生も少なくありません。事実、私もこのチラシ をきっかけにケアセンターにやってきた一人です! そして今回、このようにチラシ等を見て初めてケアセンターに来てくれた人に対して、ケアスタッフチームについても知
ってもらおう! ということで、ケアの説明とは別に、新たに説明図を作って、説明をすることになりました。というのも、 2008年にケアスタッフチームが結成されてから早四年経ちましたが、現在は結成当初のメンバーからすっかり代替わ りしています。このような中、今後もチームが存続していくためには、ケアスタッフチームの結成の経緯や必要性、役割 をきちんと理解し、伝えていく必要があると思うからです。結成当初のメンバーの思いを私たちは受け継ぎ、伝え続けて いく必要があります。 また、様々な都合でケアに入れない人でも、ケアスタッフチームの活動は気軽に参加することができるということを知
ってもらう機会にもなればいいと思います。 この説明図作りは、各自がたたき台を作るところから始まりました。早々にイラストを入れることが決まり、絵を描くこ
とが大の苦手な私にとっては苦労しましたが(笑)、それでも必死に書きました。ミーティングに参加できないスタッフも、 FAXで送ってくれるなどして、ミーティング当日には、本当にたくさんの案が集まりました。どのスタッフの案も完成度が 高く、圧倒されてしまいました! そして、これらの案を見ながら、内容等を話し合っていたのですが、話し合いの中で一つの壁にぶち当たりました。そ
れは、「チームの活動内容にケアを入れるかどうか」ということです。ケアを広報活動・ミーティング・練習会などその他 の活動と並列に並べて、今回の説明図に入れるべきかどうか…この問題については、相当な時間を費やして議論しま した。この問題を話し合う中で、各自がケアをどうとらえ、位置付けているか、お互いに意見交換もしました。結果とし て、今回の説明図はあくまでチームの活動を示すためのものということで、活動内容にケアは入れないことになりました が、これをきっかけに、一人一人がケアについて真剣に考えられたことは、非常に意義のあることだったと思います。 そして、それは私自身にも言えることであって、今回この説明図を作る過程で、一つ一つの活動がどのような意味を持 っていて、どうつながっていくのかということを改めて確認することができました。例えば、ビラ配り一つとっても、ビラ配 りによってスタッフを集めるということは、利用者さんの生活が念頭にあってこその活動です。スタッフがいないというこ とは、直結して利用者さんの生活に影響を及ぼします。それを理解し、利用者さんの生活を地域で支えたいという思い が、広報活動につながっているのだと思います。さらに、練習会では自ら車いすに乗って練習しますが、これは利用者 さんをより理解することにつながる活動です。私たちはこの活動を通し、自分で体験し、考え、感じることで、学び、理解 へつなげていくことができるのだと思います。そして、これらのどの活動においても、利用者さんの存在があるという点 で共通しており、それぞれの活動が最終的には、すべてケアに結びついているという意味でつながっているのだと思い ます。このように考えた時、活動の重要性というのも再認識できたような気がします。 度重なる話し合いの末、ついについに! ケアスタッフチームの説明図が完成し、また、合わせて説明する際のカン
ペも完成しました。これは、どのスタッフが説明しても伝えるポイント、流れをおさえ、きちんと説明できるようにするため です。説明の流れや口頭で伝えるべきことをまとめてあるので、スタッフが説明する際に助けになると思います。ちなみ にですが、このカンペは、私が書いたので、スタッフのみなさん、大いに活用して下さいね!(笑) ここで、説明図の構成を少しご紹介したいと思います。
説明図の構成は、
@ケアスタッフチーム結成の経緯
Aケアスタッフチームの位置づけと活動
と大きく二つになっています。
全体としては、イラスト中心でまとめ、手書きで仕上げたので、親しみやすい印象のある説明図になったかなと思いま
す。 そして、先日、さっそく説明図を利用して説明をする機会がありました! 初めてということで、ガチガチに緊張しまし
たが、カンペの助けもあり、なんとか説明することが出来ました。やはり、説明図があると、スムーズに要点を伝えるこ とができました。実践がまだ浅いので、はっきりした感触はつかめませんが、今後実践を積んでいく上で、改良すべき 点等があれば、順次ミーティングで話し合っていきたいと思います。 これから、この説明図をどんどん活用していき、多くの人にケアスタッフチームの活動に参加してもらいたいと思いま
す! (ケアスタッフ/澤津橋 和枝) 4.編集後記
残暑お見舞い申し上げます。 事務局一同
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